【堀田信弘の今日の語録】 『この会社は、きっと伸びるだろうな。他の会社と違うことができること自体に可能性を秘めているから。』


嬉しい出来事  「活・喝・勝」


ご利益と利益

知ったかぶりせずに、何でも「お教えて頂けないでしょうか」と訊ねることができて、それでいて、面倒だと煙たがられないのですから、本当に得な性格です。

人に訊ねることができて、教えてもらえるということは、言い換えると、相談ができて、お願いができるとも言えます。

普通、お願いされても、気に入らないと思われていては、断られるはずです。相談しても、相談にも乗ってもらえません。それができるということは、信頼されていることなのです。

そして、実は、そのような人は、逆に多くのお願いをされたり、相談されたりもしているのです。そのお願い、相談に応えているからこそ、お願い、相談ができる人が多いのです。これは、徳を持った得な人と言えるでしょう。

あなたは、困ったときに誰かにお願いできる人がいますか。相談できる人がいますか。そして、誰からかお願いされますか、相談されますか。

お願いされたり、相談したり、これは以外に難しいのです。自分の都合の良いときだけ、お願いしても、そうは問屋が卸しません。困った時だけやってきて、相談しても、普段からの信頼関係がなければ、「甘い」と追い帰されることでしょう。

困っている時に何もしてあげられなかった人のことを、今度は「困っているから何とかして」と言われても、そんなに都合の良いようにはいかないのです。これは、部下と上司との関係でも同じでしょう。人間関係全てに言えることだと思います。

種を蒔けば実りを得られます。結果があるところには、必ず原因があるのです。そして、人にしたものは、必ず形を変えて自分に返ってくると言います。

これが良いことであれば、このことをご利益(ごりやく)と言います。

良いことをすれば良いことが返ってきて、悪いことをすれば悪いことが返ってくる、単純なことです。特別に宗教的な考えを持たなくても、この考え方は、恐らく自然の道理なのだと思うのです。

ただ、返ってくるまでに時間的な差が生じるため、必ずしも結びつかないように思うかも知れませんが、大きな時間の流れから見れば、起こるべきして起き、得られるべくして得られるのでしょう。

ご利益を得るには、ご利益をもたらすことが必要なのです。与えなければ、得られません。そして、与えたとしても、直ぐには戻ってこないことのほうが多いのです。それでも、ご利益というのは、ご利益をもたらしていれば、回りまわって必ずやってくるのです。

私たちのような企業は、利益(りえき)を追求する営利企業です。しかし、この利益(りえき)は、ご利益(りやく)の賜物なのかも知れません。お客さまにどれだけのご利益をお別けして、幸もたらすことができたかの、その結果が戻ってきただけなのです。

お客さまにご利益をもたらすというのは、お客さまの事業が繁栄したり、効率化できたりして幸という喜びをもたらすということです。お客さまに喜んで頂ければ頂けるほど、ご利益は回りまわるのです。

ご利益を得たお客さまは、また別の形で、お客さまご利益をもたらすことでしょう。これは、ご利益が得られなければできないことです。お客さまが繁栄すれば、そのお客さまは、他にご利益をもたらすことができるのです。

私たちの会社は、その最初の、一巡目のご利益を与える側になることができれば、これほど嬉しいことはありません。ご利益の元になるのです。

先日、このことを教えて頂いた素晴らしい企業の社長とお会いしました。

その会社は、全国の自治体の中で一番面積の小さい舟橋村にあり、人口も2,700人余りの富山県にある超優良企業です。村の面積は、何と東京ディズニーランドの3.8倍しかないのです。

世界で最も小さな村で、世界でトップシェアを誇る部品を製造するファインネクスという会社です。

私は、今回2度目の訪問でしたが、タクシーの運転手は毎回口を揃えて「とても素晴らしい社長で、富山で最も誇れる会社です」と地元でも評判の良いことが良く判ります。

今回は、その会社が進めるあるビジネスをご支援する商談で伺いました。

事前に一般的な契約書を作成し、了解して頂いたので、現地では、その後の進め方などについて打ち合わせをしました。

ところが、契約書の内容と異なって、今回の仕事が上手く成約できたら、もっと多くの利益を取ってほしいというのです。精一杯頑張ってくれた分、その分は還元したいと言うのです。

私は、社長が自ら夜遅くまでお付き合いして頂き、大変感激で一杯になりました。社長の人柄にとても感動したのです。そして、社長を支える幹部の方も、社長と完全に一体となっているようでした。

直接お話頂いた訳ではありませんが、社長の考え、行動を見て、私は、初めてご利益の意味を教えて頂いたように感じたのです。

世界のトップシェアを誇る企業というのは、世界中の企業にご利益をもたらし、そして、またそれが回りまわってきて戻ってきているのだということを肌で感じることができたのです。

ちなみに、ファインネクス(FINECS)という社名は、「FINE(すばらしい)+CS(顧客満足)を目指す」という意味で、お客さまに高い満足を提供するという企業理念と一体となっています。

社長の考え、社員の行動は、お客さまに高い満足を提供するという理念にぶれることのないしっかりと確立されたものとなっています。しかも、私のようなパートナー企業に対しても、お客さまと同様に扱って頂いているのです。

通常、直接的なお客さまの関係ではない業者としての扱いの場合、できれば安く仕入れたいと考えるのが普通です。しかし、それは当然、その分の利益を圧縮することを求めていることに等しいのです。

それなのに、私のような業者にも、利益をもっと得てもらうと考えられるのは、中々できるものではありません。

下請けや、外注先というよりも、パートナーとして扱って頂き、そればかりかお客さまと同様に満足を得られるような待遇ができるというのは素晴らしいことです。真剣に、ご利益が回ることを考えていらっしゃるかのように感じることができました。

私たちの会社も、ファインネクス様と同様に、最初の、一巡目のご利益を与える側の企業になっていかなければと痛感したのです。常にそのような気持ちでいなければ、自分のところにも、幸というご利益が循環されないのだとも感じたのでした。

(次回に続く)

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2010年8月 7日 05:23