先週の月曜日、2011年6月20日より、正式に日本クラウド株式会社は、日本クラウド・グローバル株式会社に社名変更しました。社名は変更しましたが、これまでと変らないご支援とご懇意をお願い申し上げます。
日本クラウド・グローバル株式会社は、ベトナム・ホーチミン市にある日本クラウド・ベトナム株式会社を傘下にして、社名に即して、様々なサービスをグローバルに展開して行こうと考えています。
当面の目標は、IT部門とサービス部門の売上を同じ規模にすることです。二つの柱を確かなものに確立し、できるだけ早く三本目の柱を見つけ出したいと思っています。
さて、わが社は、今年の12月で40周年を向かえます。その節目の年に、大きな変革が行われました。
私は、この記念すべき40年目を、これまでの39年間を見直し、時代に相応しい新しいスタート期の一歩目にしたいと考えています。
また、この40年目という年は、日本が何百年に一度という未曾有の危機を向かえ、大震災を経験した貴重な年とも重なります。
日本中が苦しんで、必死で生き延びようとしているのですから、当然、わが社もその大きな渦に巻き込まれ、これまでで最も厳しい年でもありました。今回、社名変更に至ったのも、厳しい経営環境の中、この危機から脱するべく、数ヶ月間かけてやっとの思いで今日を向かえてのです。
しかし、私は、何百年に一度という未曾有の危機や、大震災を経験したということは、生き延びることができた私たちにとって、全てを見直し問い直す大きな機会を与えてくれたことだと思います。
この経験は、これからの10年、20年の間に、必ずや活かさせることでしょう。今が、人生で最悪な状態であると思えば、後は、そこから昇るだけです。
一度上に上っていたところ知っているから、落ちたところから見ると、以前が美しく思い、失ったことに虚しさを感じるのでしょう。
でも、落ちたと言っても、もっと下からやっとの思いで昇ってきた人からすると、そんなに悲観的で住み心地の悪いところでもありません。
一度エアコンがある生活に慣れてそれが当たり前になると、扇風機のぬるい風では物足りなく感じることでしょう。でも、そもそもエアコンがない時代には、扇子で扇ぐよりも遙に扇風機のほうが良かったのです。
上を行ったらキリがありません。下を行ってもキリがありません。
昨日よりも今日のほうが、明日よりも今日のほうが、幸せなのかも知れないのです。
今回の大震災で、生きることについて、あるいは人との絆についてなど、エアコンないと耐えられない部屋にいた時には気付かなかったものが、ほんの少しだけ気付くようになったように感じます。
私は、先月末、資金繰りについて、とても辛く、そして悩んでいました。どうしようもできない自分に力の無さを痛感し、虚しさと寂しさで一杯になっていました。入るはずの大金が、約束したその日までに入金されなかったのです。
そのため、そのお金を当てにして、支払いをしようとしていたものが大幅に狂ってしまったのです。
「できるだけ多くの人に迷惑をかけないように」とないながらも、順番をつけて何とか支払いができるようにやれる範囲で精一杯の努力をしました。
本来なら、順番など関係なく、一律に一斉に支払えれば良いのですが、現実には、大切な人から順に守らなければならないという切羽詰まった状態となったのです。
いつもお世話になっているAさん、これまで何度も一緒に仕事をしたBさん、いつでも相談に乗ってくれるCさんには絶対に迷惑をかけられない、そんな気持ちで、懸命に資金調達に動きました。
いつも協力してくれる長い付き合いのDさんは、数日遅れることを了解してくれました。
「できるだけ額が大きいところには迷惑をかけられない」、「額が小さくても、付き合いがないところには直ぐに連絡をしなければ」などと、やれるところから順に実施して行きました。
Dさんと同様に長年付き合っていて、ビジネス面でも取引関係の長いEさん。今回の震災でも現地に赴きボランティア活動などにも参加する、とても行動派で、若くて元気のある人です。
今思えば、私に大きな甘えがあったのでしょう。「きっと助けてくれるかも」と一方的に思ってしまったのです。
Eさんに「1日だけ遅れてしまう」ということを告げました。すると、「1日だけなら」ということで何とか助けもらえました。
ところが翌日、銀行が閉まる3時直前になっても、まだ入金がなく、その金額が足りませんでした。私は、慌てて、個人で借り入れをして、何とか3時ギリギリに振り込んだのです。
しかし、その振込処理は、もう当日には間に合わず、翌日にずれてしまったのです。
私は、翌日の朝一番に入金確認が取れるから、ボランティア活動もしている心優しいEさんならきっと、約束の日に振り込んだのだから、何とか許してもらえるのではと安易に考えてしまいました。
しかし、翌日、私にではなく、現場の担当者のところに、Eさんの担当者より連絡があり、「今月一杯で契約を打ち切りたい」と言ってきたのでした。
私は、その瞬間は、とても悲しく、虚しくなりました。これまでの付き合いは何だったのかとやるせない気持ちになりました。
しかし、どんな理由であれ、約束の日に入金できなかったのは、私の問題です。強く反省しましたが、もうEさんは、会ってもくれないことでしょう。
ビジネスの世界では、人と人の繋がりや、ネットワークはとても重要だと言います。私もそのことを意識して、特に気のある人とは、できるだけ長い付き合いをするようにしていました。
しかし、一方で、ビジネスの世界というのは、ドライなものです。約束を守れなければ、何十年も深い関係で付き合っていても、簡単にその関係は崩壊してしまうのです。
Eさんの行為は、約束を破った私がとても批判することもできません。何らEさんは一切悪くないのですから。
でも、もし私がEさんなら、私はEさんのようにドライにすることはできないかも知れません。だから、ビジネスの世界で生きる私は、Eさんに比べ、弱くて甘いのかも知れません。
最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。
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投稿者 :堀田信弘: 2011年6月26日 05:29