上司というのは、部下がしたことを追求するのではなく、やっていないことをいかにやらせるかだ

やれば、やり過ぎと言われ、新しい考えを導入しようとすれば、過去の資産を考えろと言われる。急いでやれば、慌てるなと言われ、提案をすれば、「ちょっと待った」と言われる。

(中略)

私は、上司というのは、部下がしたことを追求するのではなく、やっていないことをいかにやらせるかだと思う。

やったことが結果ダメでも、何もやらないで問題も起こさなければ、結果も出さない人より褒めるべきだ。やったことより、やらない人を動かすのが上の仕事だ。言い換えれば、あらわれた事象に対して論ずるより、あらわれそうな予測に対して論ずるべきだ。

そして、予測に対して、発生する前に対策を考えるのがリーダーであろう。
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この言葉は、2005年4月29日に掲載した『過ぎたるは及ばざるがごとし』の中で用いられたものです。

私は、上司の最大の仕事は、部下を育成することだと思っています。

育成するということは、育てて伸ばすことです。

つまり、これまで出来なかったこと、やっていないことを、できるようにしたり、やれるであろう機会を与えることが重要なのです。

やったことに対して結果を見て、問題を見つけ改善させることも重要なことでしょう。しかし、育成するという育てて伸ばすという基本的な考え方を持っていなければ、伸びるどころか委縮してしまう可能性があるのです。

上司が最も行ってはいけないことは、部下が伸びようとしていることに対し、その妨げにならないことだと思います。その考えが無ければ、部下を育成するという考え方は生まれてこないのではないでしょうか。

私は、問題点を直すことより、これまで出来なかったこと、やっていないことを、できるようにしたり、やれるであろう機会を与えるようにしたいのです。

上司というのは、部下がしたことを追求するのではなく、やっていないことをいかにやらせるかだ by 堀田信弘

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