何事においても"過去は過去、今は今"のやり方が重要だ。

かつて、仰木彬監督は近鉄に「競争主義」を導入し優勝に導いた。ひとつのポジションを複数選手に競わせ、一番優秀だったものを採用する成果主義だった。その結果、個人主義が台頭し、殺伐した職場となったのも事実だ。 70歳になった仰木監督は今年たった1年でオリックスを退団した。

バレンタインの「競争主義」は、「全員起用」という大きな輪の内側に位置づけられている。どちらかというと、成果主義の「結果の公平」よりも、「機会の平等」に軸を置いている。常に起用の機会を与え、いつでも出場できるよう全員を一番良い状態にすることで、ひとりのスターに頼らないチームを完成させた。それを可能にしたのは、バレンタインの明るい人柄「心」だろう。

「競争主義」と「全員起用」という相反する組織運営を見事に実践した。

その時々にあった指導法がある。何事においても"過去は過去、今は今"のやり方が重要だ。これは、企業経営にも通ずるところがある。常に過去を疑問視し、新しいやり方を模索する。そのためには、過去の成功体験にとらわれず、それを潔く捨てる勇気を持たなければならない。
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この言葉は、2005年10月18日に掲載した『過去は過去』の中で用いられたものです。

全く同じやり方を用いても、時代が変われば通用しません。

いつまでも過去のやり方、過去の成功体験に縛られると、現在とのズレに気がつかなくなります。

過去は過去、今は今です。

今、成功したことであっても、明日という未来に通用するかどうかは別物なのです。

歴史に学ぶということも重要でしょう。しかし、仮に、過去に起きたことと全く同じことが現在起きたとしても、その対処の仕方は、全く同じ過去のやり方で通用するかどうかは全く判らないのです。

場合によっては、過去のやり方がベストの場合もあるでしょう。だから、過去のやり方を全て否定することではありません。大切なことは、今のこの瞬間にどのやり方が最も適しているかを、過去にとらわれず選択することだと思うのです。

何事においても"過去は過去、今は今"のやり方が重要だ。 by 堀田信弘

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