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経営者について  「活・喝・勝」


部下からの叫びに耳を傾けよ

私は時々、経営者とリーダーを混同して用いている。それは意図的でもある。さらに、指導者という言葉も用いている。

私はこれまで、『マネージャーとリーダーの違い』や、『ゼネラリストとスペシャリスト』の違い、そして『リーダーと指導者の違い』、あるいは『商売人と経営者』の違いについて、それぞれを比較してきた。

そして、私の結論は、経営者とは、リーダーであり、指導者でなければならないと考えている。

しかし現実には、リーダーではない経営者も多くいる。さらに指導能力もなく、ゼネラリストとかスペシャリストとか関係なく、何でこんな人が社長なのかと思うことも沢山ある。

それは、経営者にとって、リーダーシップもあるいは、指導能力も、絶対になければならないスキルではないからだ。もっと言えば、全く何の能力がなくても、手を上げれば、誰でも一瞬にして経営者になれるのだ。

今、この瞬間、独立すると言って手を上げれば、誰でも経営者になることはできる。それで成功するかどうか、失敗するかどうかは、本来、リーダーシップも指導能力も関係ないのである。

社内で内紛を起こし、顧客を持ったまま独立すれば、それこそ、成功の近道と言えよう。それが道理に通るかどうかは別物である。仮に、一時的に批判されようが、数年も上手く回すことができれば、立派な経営者と言えよう。その人が、内紛を起こして成功したというだけで、後の能力がどうかは関係ない。

このブログでは、リーダーとして、経営者として、そして指導者として、様々な能力を身につけてなければならないことを述べてきた。それは、私自身が、真のリーダーとして、経営者として、そして指導者になるために忘れてはならない点として書き綴っているのだ。

だが、前述したように、私が考える経営者とは裏腹に、リーダーシップもなく、指導能力も関係なく、経営者になっている人も多くいる。いや、正確に言えば、そちらのほうが多いと言っても過言ではない。

私は、そのような人を経営者として認めたくないが、経営者に資格試験がある訳でもなく、現にどんな無能だと酷評されようが、会社を運営できているのだから、その経営者を経営者として認めないという訳にはいかないのが現実だ。

私は、これまでそのような人を批判してきたが、改めて自分自身を振り返ってみると、その人と大した能力の差などないかも知れない。

それにどちらが成功しているかという点を見れば、その人がどうのこうのというのは関係ない。

それでも、経営者は経営者なのだ。

そんなことは承知の上だ。だから、私は、それでもそのような人を批判することは止めないし、リーダーシップがあり、指導能力がある者が経営者だということを変えるつもりはない。

特に、リーダーシップだとか、指導力だとかという能力ではなく、経営者としての自覚あるいは、経営者としての最低限の意識についてだけは、どんなに能力があろうがなかろうが、人の上に立ち、部下の稼ぎで食べている立場を考えると許せないことである。

私は以前、『時間の確保と考える習慣』の中で、『私は最近、"経営者に休日はない"と考える人が少ないこと感じる。休日には、一切メールに目を通さないという人がいる。その人は、仕事とプライベートは完全に別けるべきだと考えているようだ。経営者とは、会社のトップである。ならば、国のトップである大統領や首相が、休日は一切仕事はしないということは許されるだろうか。どんな事件が起きようと、休日はプライベートが第一だから気にしないと言えるだろうか。』と書いた。

これなどは、まさに経営能力には関係ない話である。指導能力もリーダーシップもなくても良いから、会社にいつ何時でも、何かが起きるかも知れないと考えていたら、あるいは会社のことをいつも気に留めていたら、休日にメールを見ないで平気でいられるというようなことなど考えられないはずだ。

それなのに、それができるということは、サラリーマンそのものである。名前だけの社長や経営者であって、責任を取るなどということは一切考えていないとしか思えない。

それとも、腹が据わっているから、一々そんな細かいこと、しかも休みの日まで、気にするようなことをしても仕方ないとでも思っているのであろうか。

もしそう反論するのなら、自分の国のリーダーが、「休日は何が起きても一切何もしない」と発言しても、何ら文句を言わないのか。もし、文句を言うとしたら、それと同じことをやっているではないか。もし、文句を言わないとしたら、あなたはこの国の人間ではない。つまり、この国という組織の一員ではないから、どうでも良いのであろう。

私は、指導能力やリーダーシップと言った能力を語る前に、サラリーマン気分でいるような人、あるいは、そもそも責任は自分にないと考えているような人が経営者になることだけは認めたくない。

全く能力がない人が経営者になること事態は、何ら問題ではない。これから足りないことを身につければ良いし、能力がなくても周囲の力で上手く回るようになれば結果オーライである。だが、能力とは別に、責任感がない人だけは、人の上に立ってはならないのである。

自分が長である組織を、あるいは長でなくても、自分が所属する組織の一員ならば、その組織を他人事のように静観するような人になってはならない。それは私が言うのではなく、部下からの叫びである。頼むから、何の能力がなくても良いから、責任感だけは持ってほしいとの願いである。

部下からの叫びに耳を傾けよ。

人の生活を預かる経営者だ。部活やボランティア団体のリーダーではないのだ。ここで飯を食うために必死で働こうとしている部下からの叫びに耳を傾けよ。それが最低限の経営者ではないか。

最後まで読んで頂き、感謝申し上げます。

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投稿者 :堀田信弘: 2009年10月24日 05:13